「世界という大きな書物」  中路正恒ブログ

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<<   作成日時 : 2008/07/27 22:08   >>

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瀬谷こけし
承前
 早速いま使っている包丁を砥いだ。以前に砥いで、今でもよく切れるのだが、それをもう少し寝かして、角度を浅くして砥いだ。500番、1000番、3000番でやった。500番がなかなか砥げない。カエリが出てこないのだ。砥げる手応えのあまりないまま、かなりの時間砥ぎ続けていた。とりわけ二ヶ所でなかなかカエリが出なかった。使い方のクセのせいで刃が真直ぐでなく、その手元側が砥ぎにくかった。それともう一ヶ所は刃元から四センチぐらいのところ。そこがなぜ砥げないのかよく分からなかったが。
 ともあれ裏表とも刃の全体にカエリが出せた。一応500番の中砥で仕上げをしておく。次に1000番にゆくのだが、これは楽にできた。3000番も同じだ。1000番で仕上げをして3000番にゆく。そして3000番で仕上げをしてこれでよしとした。新聞紙で試し切り。申し分なくよく切れる。

 片付けをして、キャベツを切る。キャベツが吸いつくような感じで切れた。よく切れるとはこういうことなのだ。以前の感覚はもう少しスパッと切れるという感覚だった。確かに手応えが変わった。
 ついさっきまでは知らなかったことだ。包丁が切れるとはどういうことなのか、菜切り包丁が切れるとはどういうことなのか、それ以前に比べれば少しは分かるようになった。これも有次に教えてもらったことだ。


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七月二十七日 有次に行った
 有次に行った。用事は二つ。ひとつは菜切り包丁に柄をつけてもらうこと。この前研ぎの講習を受けた時に言われていたことだが、柄のところが錆びているので取り替える必要があった。そう言われた包丁はむかし伊勢の二見が浦で買った菊一文字のもの。もって行ったそれは、柄を割ってもらったのだが、やっぱり根まで錆びていた。  もう一本持って行ったのは、以前鎌倉で買った第二十四代正宗綱廣の菜切り包丁。これも柄を錆びさせて使えなくなっていたものだ。どちらかを直すのならむしろこちらを直して貰いたくてもって行っ... ...続きを見る
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2008/07/28 21:44

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