豊科で 火見櫓

火見櫓

瀬谷こけし
初めての町に行くと夜はたいてい付近を歩きまわる。宿の付近、ホテルの付近ということだが。自分がどういう場所にいるのか、多少とも見当をつけておきたいからだ。
 先日の豊科でのこと、そんな夜歩きの散歩の途中、火見櫓を見つけた。昔からある町なら火見櫓もめずらしくないかもしれない。だがこの豊科のそれは、立派だった。まだ生きている、生かされているようであった。その櫓の台上は常夜蛍光灯で照らされ、そして半鐘がかかり、そしてそれをならす撞木もしっかりと備えられ、使える形で維持されている。
 こういう町はいい町だと思う。自分が、自分たちの生活が、過去のよいものの恩恵の下にあるということを忘れないでいるからだ。こういう町にはただの新奇なだけのものは入り込めないだろう。よいことだと思う。

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