ハンス・フェルスタッドさんの音楽を聴いた

瀬谷こけし
昨日(2008年5月11日)ハンス・フェルスタッド(Hans Fjellestad)さんの音楽を聴いた。
京都北白川の「ビバラムジカ」(VIVA LA MUSICA)で。友人のデンマークの音楽家、カール・ニールセンさんが紹介してくれた人だ。
聴いた音楽は素晴らしい。アース・ミュージック、とか環境音楽とかいうジャンルになるのだろうか。他の二人の音楽家とともに、それぞれシンセサイザーをいろいろ変調して音楽を作ってゆく。
「癒し系」の音楽に分類されるかも知れない。癒しの効果はあるだろう。だがしかし彼の音楽はそれよりも深いものだ。
His music is more essencial than healing music.
環境の、地球の、エッセンシャルな音の構造を捉え、再生しようとするものだ。
癒しを狙いとするというよりは、もっと本質的なところを狙っている。
真面目なのだ。まっすぐで禁欲的だ。だからいい。
彼の捉えている音楽には、昨日聴いた限りでは、人類(Humanbeing)は存在しない。
人間のいない地球の音楽だ。海の音から始まった。そして森が出てきたり、夜が出てきたりする。
そして終りの方では小鳥の声も聞える。
シュトックハウゼンの『ヒュムネン』や、『コンタクテ』に出てきた独特な音の形が時々聞えてくる。同じように、音のエッセンシャルなリズムと音色の構造を捉えようとして見出されてきた形なのだろう。
いわゆるヒーリング・ミュージックよりはるかによい。まっすぐだ。
だが、スピードはない。迅速(rapidity)がない。
そのことは、彼の音楽に人間が出てこないことと関係するだろう。
シュトックハウゼンの音楽は宇宙的な音楽だと言われることがある。例えばルチアーノ・ベリオと対比してだ。だがシュトックハウゼンの音楽の宇宙性は、人間の人間的な夾雑物を徹底的に破壊するものなのだ。そのスピード、宇宙的な迅速は、人間の身体的なリズムを破壊的に凌駕してゆくものなのだ。そういうスピード、そういう迅速は、ハンスの音楽にはない。
また交流ができると思う。

Earnest Musician, Earnest Earth Musician.
こんな風に言えば、彼のことを失礼なく紹介することになるだろうか。
彼にはわたしたち直観音楽アンサンブル(IME)の2008年1月27日の「正しい長さ」のCDをお渡ししておいた。
次に会う機会を楽しみにしておきたい。

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