6月6日 少なくない数の草が枯れていた

瀬谷こけし
 少し以前のことになるが、6月6日午前、三日ぶりに市原にいったところ、目に付いたのは少なからぬ草が枯れていることだった。それもたいていは茎の先からしおれて、枯れている。きっと水分が足りないのだ。今年は梅雨が遅かった。その天候不順に、植物はしおれ、枯れるという仕方で反応する。水が吸い上げれない、上まで吸い上げる水がないのだ。その週の10日に、授業の打ち合わせで橋本繁蔵さんのところにいってそのことを話したら、橋本さんも吸い上げる水分がないのだろうと言っていた。わたしの観察が裏付けられた気がした。

 歩いたのは、草原で言えば上の方の(「原」というよりは「坂」と言った方が正しいのかもしれない)の歩道だけだった。実際、見たところ高いところの道端の草が問題だった。そこの草が枯れ萎びているのが強く目についた。これはアラーキーのテーマだなと思いながら、写真を何枚か撮った。特別いい写真というのはない。客観的に撮っているだけだ。何本も何本も、上の部分の茎や葉の枯れた草があった。記録しておきたかった。

 この三日前の6月3日はよく晴れていて、日差しは強く、緑も力強く広がっていたのだ。以前は去年の枯れ草や土しかなかったところに、広く力強く緑が広がっていて、季節が夏へと向かって力強く動きだしているのをまずは感じたのだった。
 わたし自身は6月3日のこの日の撮影の後、左頭頂部に鈍痛を感じ、また時々心臓周辺に鋭い痛みや重たい感じを感じていたので、病院に行った。診察時間に間に合って、また先日の心臓のCTの映像も出来ていて、診断を聞いた。そして翌日入院して、カテーテルによる診断と必要な場合にはその治療をうけることにした。冠動脈の狭窄が問題だったのだ。

 わたし自身は、この治療のおかげで、枯れ草にならずに済んだようだ。この枯草がわたしの身代わり、ということでもないのだろうけれど。

(Mamiya RB67ProS, 140mm, Fuji RAP F)


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