桜びと (今日も黒田百年桜)

瀬谷こけし
 今日は雲一つない青い空の下、百年桜。詩的な何か、ひとびとの心を繋ぐ何かがあった。吉田晴吉さんの心ともつながっている。
 今日は「おーらい黒田屋」で店番をしていた前田さんと会った。明日は「黒田の桜まつり」とのこと。石窯でピザも焼くのだと。学生を連れて来て、話を聞かせるのも難しい。なにぶんにも黒田は遠いので。乗物がないと…。

黒田百年桜
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花糸の白いものも、赤いものも、
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泡立つようにまとまりながら、
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連なってゆく。
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おわかりいただけるだろうか。
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この桜は、おしべが花びらに変化する。
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それも吉田晴吉さんから教わったこと…。



 山中智恵子の「さくらびと」の歌一首:

  さくらびと夢になせとや亡命の夜に降る雪をわれも歩めり
      『虚空日月』「残桜記」

 わたしが今日かすかに見た「さくら」は、南朝・吉野のそれとは違っていた。山中智恵子も、本居宣長も、南朝のさくらばかりを見ている。そうではない。さくらにはポエティックな力がある。吉田晴吉さんは、この百年桜の根のところに、空気(酸素)とともに、こっそりと黒砂糖をいれて、この木に食べさせていた。何年か前、最後にお会いした時に、その秘密を教えてくれた。これは、吉田さん自身が、中川村でこっそりとみつけて、持込んだやりかただ。並みの苦労ではない。この花が今日も立派に咲いていた。ここには何かひとをうっとりさせる詩的なものがあり、それがひとびとを「さくらびと」にさせる。昨日今日と、わたしもさくらびとになっていた。


(カメラ: LumixGF3、 レンズ: GVario14-42mm, Apo-Lanthar90mm)

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