大空滝で鳥とシュトックハウゼンを共演していた

瀬谷こけし

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 今回の花巻行きで学んだ最も大きいことは、音楽のこと、鳥との技比べのことなのだが、なかなか上手く書けそうもない。大空滝の近く、雨でも鳴きたがる鳥がいるほどの鳥たちの聖域なのだが、私は小さな鳥笛で応答。鳥は多分シジュウガラだが、それはともかく、鳥の鳴声に対して私はその音楽的成分の一部を取り入れて変形して返す。シュトックハウゼンの[+-]の楽譜による変形と同じことをしているのだ。そして鳥の鳴き声を少し高度なものに変形して返すのだ。それをすると、鳥も応答せざるを得なくなるのだ。何も私の鳥笛の音を別の鳥の声と勘違いしているわけではない。そうではなくて、自分の誇り高き鳴き方が模倣され、反復され、凌駕されることが許せないのだ。音高のベースを高くするだけで、鳥の方はひどく誇りを傷つけられる。また、アーティキュレーションの数を増やして高度な鳴き方にして返してやると、それにも競争心を燃やしてくる。そんな風に、やりとりを続けていたのだ。音楽のリズムの掟に鳥も私も従って技比べをしていただけで、あちらが私の鳥笛の声を鳥の声と思い違えて対応してきたわけでは決してない。この辺の論理がわかるひとがどうして少ないのだろう? わたしはシュトックハウゼンのパラメター変形による音楽をあの大空滝のシジュウガラと共演していたのだ。





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