《乏しい時代の詩人》: ヘルダーリンの「パンと葡萄酒」1

瀬谷こけし
 まずは抜き書きからはじめよう。


BROT UND WEIN
An Heinze

8

> … aber es lebt stille noch einiger Dank.
> Brot ist der Erde Frucht, doch ists vom Lichte gesegnet,
> Und vom donnernden Gott kommet die Freude des Weins.
> Darum denken wir auch dabei der Himmlischen, die sonst
> Da gewesen und die kehren in richtiger Zeit,
> Darum singen sie auch mit Ernst die Sänger den Weingott
> Und nicht eitel erdacht tönet dem Alten das Lob.
(HÖLDERLIN SÄMTLICHE GEDICHTE, Herausgegebin von Jochen Schmidt, Deutscher Klasdsiker Verlag)


手塚富雄訳(「パンと葡萄酒」より、『ヘルダーリン全集』2、河出書房1971年)


> ……しかしひそやかにまだそこばくの感謝は生きつづけるのだ。
>パンは地上の実り、同時に天上の光によって祝福されたものだ、
>さらに雷電の神から葡萄酒の喜びは来たのだ。
>それゆえにわれわれもこれらの賜物を享けて、かつてこの世に存在し 時が来れば
>帰ってくるであろう天上の神々を思うのだ、
>それゆえに歌びとたちも心をこめて酒神の徳を歌うのだ。
>そしてその讃えは この老いた神に けっしてむなしいことばとして斥けられることはないだろう。


川村二郎訳(「パンと酒」より、『ヘルダーリン詩集』岩波文庫、2002)

> ……しかし感謝はひそかに息づく。
>パンは光に祝福された地の実り
>はためく雷神は酒の喜びをもたらす。
>さればこそ我らは思う 賜を受けつつ
>かつて存在し 時到れば回帰する天上のものを。
>さればこそ歌人は真摯に歌う 酒神讃歌を。
>あだなわざくれに非ず 古い神へのこの頌歌(ほめうた)は。



拙訳やコメントや鑑賞も示したいが、今は時間がないのでこれだけでアップする。


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