《市原野旧暦正月》

瀬谷こけし
  暖かく、日差しもあって明るかった。それで、大学に仕事に行く前に、市原野に行った。そんなに新しいものがあったわけではないが、しかし季節は進んでいた。今日は旧暦の正月元日。夕方になって空を見てもどこにも月はない。
  市原野の近くではテレビアンテナのようなものを持って作業をしている人がいた。テレメトリーというのか、発信機をつけた野生動物がどこにいるのか、感知しようとしているのだろう。写真を撮りながら近づいたので、何をしているのか尋ねた。サルが民家の方にやってこないように、ここで食い止めようとしているのだ、という答えだった。探査しているのはサルだけのようだ。このあたり、去年のはじめ頃にはイノシシの足跡もあったのだが、イノシシは追跡の対象にしていないようだった。直接山に入って追っていけばよいのにと思うのだが、何となくまだるっこしい。橋本繁蔵さんから教わったサルへの対処法の方が、ずっと現実的な方策だという気がする。この辺にクマは出ないのかと尋ねると、クマは比叡山の方で……、とやや曖昧な答えだった。去年であれば、岩倉にも、修学院にも、北白川にも来ていたのだが、クマには特に関心が無いようだった。
  写真を撮っていると、別の年長の調査員から、何を撮っているのかきかれた。「植物全般」とわたしは答えた。冬だから何もないだろうと言われたが、今日であれば、セイタカアワダチソウの新しい葉が十cmほどにも大きくなっている。もう新しい歳が始まっているのだ。アワダチソウの去年の枯れたものはどれだ、ときかれた。何やら、ススキかアワダチソウか、そうした枯草を、サルが口にしているのを双眼鏡で見たのだということだった。これがそれだ、と、もう絮の飛びたちそうな枝を教えたが……。
  今日はすべての写真を三脚を使って撮っている。18-105mmのレンズに2倍のテレプラスを付けたもの(こうするとオートフォーカスが事実上使えないのでマニュアルでピントを合わせることになる。それがいい)、同じく2倍のテレプラスに55mmのAiマイクロレンズを付けて撮ったものがほとんど。絞りはできるだけ絞るようにしている。1/4秒の幸福にはまだ入れない。ただ確実に少しは近づいている。バイク用に買った小型三脚は十分に役に立っている。こんな変な撮り方をするひとはまずいないだろうと思いながら……。

  帰りは大原の里の駅に寄った。


(画像を2回、もしくは3回クリックしてご覧ください)
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これは多分セイタカアワダチソウの若葉

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