《枯野》

瀬谷こけし
 芭蕉の句、

>旅に病(やん)で夢は枯野をかけ廻(めぐ)る (926)

は彼の辞世の句と考えてよいのだろう。いったいどこをかけ廻り、走りまわっていたのだろう?
 いや、勿論枯野をかけ廻っていたのだろうが、それはどんな風景の場所だったのだろう。詠まれたのは旧暦十月初旬のこと、彼はどんな野を夢に見ていたのだろう。野はすでに冬枯れていただろう。

 昨日市原野に行った時、ふと芭蕉のこの句が浮んで来た。自分の見ているこの原の景色とどんな風に違う景色を彼は見ていたのだろうか。しかし、枯れ野原を走りまわるのは多分難しい。整地されているわけではないだろうから。わたしもこの市原野の中を走りまわれるとは思わない。かけ廻っていたのは彼の夢である。そして、夢が枯野をかけ廻っていて、そこで何を探し求めていたのだろうか? やはり何かなのだ。そして芭蕉の夢を継ぐとはどういうことなのだろう?
 わたしは、この枯野に揚羽蝶を舞わせたくなった。何ともありえないこと。

>お(を)かしみや枯野の原の揚羽蝶 (拙句)

 何と善い句を残して芭蕉は去ったことだろう。


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