《修羅成仏の作法》(宮沢賢治の修羅 ノート6)

瀬谷こけし
 私が「修羅成仏の作法」と名づけたい宮沢賢治のテキストはこれだ。このテキストを、「ノート5」に上げた「病血熱すと雖も」のわが修羅の心身を仏国土たらしめるために賢治が見出した作法と考えたいのである。『雨ニモマケズ』手帳の、93頁・94頁に記されている。


わが六根を洗ひ
毛孔を洗ひ
筋の一一の繊維を濯ぎ
なべての細胞を滌ぎて
清浄なれば
また病苦あるを知らず
(文庫全集巻10、p.61)


 六根を洗い、洗滌して、清浄な心身となり、修羅を洗い流し、修羅の瞋恚(怒り憎しみ)を洗い流した、という実感を賢治は得た、と私は読む。
 そしてここでも、洗い灑ぐために、何らかの「水」の類は必要で、それはどういう水なのか、という問題が、このほぼ究極といえる次元においても、問題になるであろう。



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