《ヘルマン・ヘッセの「春」》

瀬谷こけし

さわやかな風に会ふべき五月晴れ (拙句)

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 こういう詩を読むと、ヘルマン・ヘッセの言う「春」とは五月ぐらいのことなのかと思う。日本でいえば奥飛騨とか、寒く、春のおそいところの。
 花よりも、彼は明るい若葉に魅せられていたのではないだろうか?
 ちょっと訳してみた。



Frühling

Hermann Hesse
1899


In dämmrigen Grüften
Träumte ich lang
Von deinen Bäumen und blauen Lüften,
Von deinem Duft und Vogelgesang.

Nun liegst du erschlossen
In Gleiß und Zier
Von Licht übergossen
Wie ein Wunder vor mir.

Du kennst mich wieder,
Du lockest mich zart
Es zittert durch all meine Glieder
Deine selige Gegenwart.





ヘルマン・ヘッセ
(拙訳)



薄暗い墓穴の中で
わたしは長いこと夢見ていた
おまえの木々と青い空を
おまえのかぐわしい香りと鳥の歌声を。

いまやおまえは、わたしのまえに
いっぱいに光をあびて
ちらちらと輝きながら
ひとつの奇跡のように、うち開かれて現れる。

おまえはわたしと再び知り合う
おまえはやわらかくわたしを惹きつける
わたしは全身でうち震える
おまえが訪れていまここにあることの浄福に。


====追加(2014.5.1)==============
注:
詩の中の「おまえ」とは「春」のこと。特に擬人的なわけではない。




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