《6月17日 八丁平へ》

瀬谷こけし
 嵐山のあたりで桂川があふれた事で全国的に知られている去年の台風18号。その一月ばかり後にバイクを使って八丁平を目指したことがあった。振り返ってブログを調べてみると10月12日のことだ。そのとき大見から先の道はたいそう難儀した。舗装が剥がれたところがほとんどで、舗装の下に水路ができて、下から陥没させているところもあった。さいわい転倒することなく尾越(おごせ)までたどり着けたが。オフロードバイクならともかく、普通のセミアメリカンではもう行く気がしなかった。今回はまたその道を行った。前回引き返した先を見ておきたかったし、またこの時期の八丁平のまた他に山登りの装備のこともあるので、いつもの四駆のテリオス・キッドで行った。
 大見(おおみ)まではまだ修復のための手が入っていた。定住してる家族があるからだろうか。しかしその先の道は、ほとんど何も手がつけられていなかった。去年難儀した道も相変わらず難所だった。ただ、雨によって表面が洗われて、舗装面の上に土が乗っているところはなくなっていた。軽の四駆でも油断は出来ない道だった。路肩の崩れているところは、若干だが、さらに崩れが進んだようだ。軽の四駆なら通れる。ただ、崩れの山側にたまった新たな土砂は、早いうちに取り除かないと、車が転倒して、落下する危険もあるように思った。
 去年、雨が降りそうになって引き返したあたりの電線(電話線?)も、まだ倒れたままだった。去年は尾越の集落に何軒か住んでいる家があったが、すでに移住してしまったのか? 今回は住んでいる気配(物干し物など)を感じなかった。移転を勧められたのか? とはいえ家のたたずまいはしっかりしていて、放棄されているわけでないのは明らかだった。そうしてその先へ行く。

 その先にありさまには驚いた。突然道が1m以上もの厚い堆積物に覆われ、道が消えてしまっていた。何ということ! その先には1m以上の高さで土砂や倒木が堆積していた。近づいて見るとその倒木のほとんどが伐採したものではなく、折れて倒れたものだった。右側の谷から木々を薙ぎ倒して土砂が流れて来て、ここに堆積したものだろう。径40cm以上もありそうな木が折れて、何重にも重なっている様は、見たことのない光景だった。土石流というものが発生したのだろう。その激しさ。もしこのあたりに人家があったら、ことごとく押し流され、押し潰されていただろう。死者がいなかったから報道もされず、ほとんど人に知られることもない。その少し後に起こった伊豆大島の土石流による被害がおのずから連想させられた。自然の力とはこのようなものなのだ。甘く見てはいけない。

 その後、登り道を見つけて、八丁平に向かった。だが、登山道は倒木などで分断されていて、迂回をするようにという案内があったので、フジ谷峠へ出る登山道はあきらめて、少し先の方から登る林道を行くことにした。この道は去年の五月に、下り道として通ったことがあり、道幅も広く安全な道だとわかっていたから。


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この先の道がおかしい
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無くなっている 道が
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堆積物でできた台地の上面
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この谷から土石流が流れてきたのだろう
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  • 八丁平の方にバイクで行こうとしたが…

    Excerpt:  10月12日のこと。京都大原の奥、百井のさらに奥の大見(おおみ)から尾越(おごせ)を越えて、さらに八丁平の下のあたりまで行けるかどうか、確認しておこうと思ってバイク(SUZUKI GN125)で.. Weblog: 「世界という大きな書物」  中路正恒公式ブログ racked: 2014-06-21 20:29
  • 京都北山八丁平は…

    Excerpt:  京都北山八丁平は天国か、あるいは別天地のようだった。ちょうど若葉の芽吹き始める季節。こんなによい所を、これまで知らなかった。 Weblog: 「世界という大きな書物」  中路正恒公式ブログ racked: 2014-06-22 00:03