《フリッチュが死んだ---Johannes Fritsch has died》

瀬谷こけし

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 ハンス(HanTutschku)さんは二回目の(直観音楽の)演奏が終った後の雑談で、ヨハンネス・フリッチュ(Johannes Fritsch)が亡くなったことを教えてくれた。2,3年前とのこと。私たち直観音楽アンサンブル(IME)にとってはとても残念でショッキングなニュースだった。 "Dommage!" と、わたしはあえてフランス語で答えた。語りようがないダメージだった。
 シュトックハウゼンのアンサンブルの中でのフリッチュの演奏は、まさしく天才と呼ぶべき鋭さだった。あの鋭い自由なひらめきの動きは比類がない。
 私にとっても友人寺村にとっても、演奏の到達目標は彼にあった。一緒に演奏をすることでハンスさんはそれを感じ取ったのだろう。突然彼(ハンス)の方からそのことを言い出したのだから。
 これで、1969年4月9日の『短波』の演奏に加わった演奏者のなかの、誰が生き残っているだろうか? ゲールハールは多分。ボージェはどうだろう? 彼らのうちの誰かひとりでもいい、『七つの日より』を一緒に演奏したい。



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