《柳月堂のパンを》

瀬谷こけし


画像



 10月21日のこと。自転車で四条の方の病院に行った帰りはよく昼食に出町柳の柳月堂のパンを買う。この日もおいしそうなパンをいくつか買って、そしてほんとに久しぶりにいわゆる加茂の中洲に行って食べた。河原の方ではなく上の方のベンチで。
 二つ目のメインの、ソーセージと卵のパンを一口食べて、そして卵のある中心部を食べようとしたとき、それがふっと手から取られてなくなってしまった。トンビが川の低いところを渡って東の方に飛んでゆく。
 まったく見事な、鮮やかなものだった。爪のひとつとして私の指には当たらない。多分うった羽がわずかに当たって、親指の一部にわずかなあたりの手ごたえがある。まったく取られるそのときまで、まったく気がつかなかった。トンビの方からはずっと狙っていて、タイミングを見計らっていたのだろう。自分が野生動物から獲物として大いに関心を持って見られていることを教えられた。油断は出来ない。
 それから右手をアルコールペーパーで殺菌して、その場を離れた。そしてもっと北のほうに行って食べることにした。
 写真は私の右後ろの木。多分この木に止まって、私とパンを観察していた。そしてここに戻って食べているようだった。


> 昼めしの馳走は鳶に食われけり


羽をうっていたら羽音に気がつくはずだから、上からグライドして飛んできたに違いない。


(facebook 10/27 からの再録です)

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