《無明紅葉放下千歳》

瀬谷こけし
 山中智恵子の歌に次のものがある:

> 逢はぬ夜のまなこゐ和(のど)にきみもあれ無明紅葉放下千歳
  『虚空日月』

きみへのいたわりにみちた歌だ。それはどのような紅葉なのだろうか? ずっと想像しつづけていた。だがそんな景はなにも思い浮かばなかった。
 今日、降ったり止んだりの小雨のなか、ふと目の前の紅葉したもみじが目に入って来た。その景色の何の具合でそう不思議に見えたのか。深みがあること、奥行きがあること、つまり立体感があること。そして、その背景のなかで何か一枚の葉が見えてくること、そんなことがこの屋上のエレベーターホール前にあるふつうのもみじのむれを、無明に紅するもみじにさせているのだった。一枚一枚の葉が、おのれおのれ、近づく終わりの時を、おのずからなるおのれの色を、形を、姿を示しているのだった。この一枚一枚の葉をすべて撮影して、それを再構成すれば、無明紅葉の秋の景は、きっと見えて来ることだろう。そしてその先に、おのずと無明から離れた姿が現われ、千年の祝福の情景になるのであろう。
 そんな情景を、見ることができた。
 わたしの歌はこうだ:

> うち仰ぎ見上ぐる空に秋は満ち無明紅葉放下千歳

 写真28枚。


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