《「ドイツ語応用」》

瀬谷こけし

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吉島家(高山市)の楢の木


 今年は「ドイツ語応用」の授業を担当させてもらえてどんな学生が受講してくれるかと期待していたのだが、受講の動機を書いてもらうと、「時間の都合で取りやすい」とか「卒業単位に必要なので」とか書いてくる学生が多く、少し気落ちしていた。ヘルマン・ヘッセの『樹木』というエッセーと詩をまとめたものを教材に使う読解中心の授業にしたのだが。それでも受講動機を読んでいると、「読解重点の講義を受けたかった」とか「ドイツ文学を読むことで文学自体の理解を深めたい」とか、「ドイツ文学に興味があって」などと言ってくれる学生もあって、気を取り直している。ほんとはゲーテを読ませてみようと思って教材を探していたのだが、そもそも文学を読ませる教材が最近はほとんどなく、ゲーテですらほぼゼロなのだ。結局、前から時々使っているヘッセのものをまた使うことにしたが、ドイツ文学、ドイツ思想について包括的な視野を得るためには、それはゲーテの方がよく、ゲーテこそが最良ではないかと思う。エッカーマンの『ゲーテとの対話』からいくつかを選んだものがあればそれにしたいと思っていたが。
 ともあれ、この授業に取り組んでくれる学生がいてくれたことをありがたいと思ってやってゆきたい。

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