《ブラームスのDem dunkeln Schoss der heilgen Erde》

瀬谷こけし

 この曲がシューマン最晩年の『早朝の歌』作品133-1の旋律にかかわりながら作られていること。この曲に込められたブラームスの祈願の本質は何なのだろう。「種撒く人」の主題になぞらえているが。わたしにはあるストーリーが浮かんでくる。
 歌詞は以下だ。
Dem dunkeln Schoß der heilgen Erde vertraut der Sämann seine Saat und hofft, daß sie entkeimen werde zum Segen nach des Himmels Rat.
Noch köstlicheren Samen bergen wir trauernd in der Erde Schoß und hoffen, daß er aus den Särgen erblühen soll zu schönerm Los.

https://youtu.be/-eX0cKY5waE





=========補足 2017.11.01======
シラーの詩の原典とその拙訳をつけておきます。
ブラームスはこの第二行を省いて作曲しています。

Das Lied von der Glocke

Dem dukeln schoß der heilgen Erde
Vertrauen wir der Hände Tat,
Vertraut der Sämann seine Saat
Und hofft, daß sie entkeimen werde
Zum Segen, nach des Himmels Rat.
Noch köstlicheren Samen bergen
Wir trauernd in der Erde Schoß
Und hoffen, daß er aus den Särgen
Erblühen soll zu schönerm Los.

「鐘の歌」より
拙訳

神聖な大地の暗い母胎に
(われわれは手に行いをゆだね、)
種まく人はみずからの撒く種をゆだね
そしてそれが、天の顧慮により、祝福されて
芽生えることを望む。
さらにも精選された種を、われわれは
嘆きながら、大地の母胎のなかで護り隠し
その種が棺のなかから出でて、よき運命に会い
花開かんことを、望む。

 曲がシューマン最晩年の(ライン川に身投げするすぐ前の)曲『早朝の歌』を継承しているように、ブラームスのこの曲はロベルト・シューマンに対する挽歌だとわたしは考えています。
(201711102 00:22)


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