《ワイマールにてわが瞠しこと》

瀬谷こけし

 たまたま入った教会では目を瞠ることが二つあった。一つはそのキリストの磔刑像の設置の仕方。糸で吊られ、中空の見上げるところにそのキリスト像はあった。地に着かない場所に。
 そしてもう一つはオルガンの演奏。きっと名のある方の演奏に違いないが、単なる練習ではなく、神との対話をもとめて、オルガンを奏し、歌を歌っているように思えた。心惹かれ、しばらくその場を動けなかった。正しい音を見いだすことができれば神に一歩近づくことができるのだ。教会の名は「イエスの心教会」(Herz-Jesu-Kirche)。
 その後ニーチェ・アルヒーフにたどり着いたが、その日は閉館ということで、出てきてくれた高校生ぐらいの女性も、今は自分しかいなくて、説明もできないということなので、翌日出直すことにした。---これでワイマールの滞在予定が少しくるってしまった。
 翌日、ニーチェが息を引き取った部屋がどこかということを、どこかしらニーチェの妹と似た雰囲気のある方から教わった(非常に堅実な)、---使用しているので中には入れない。
 それで先述のオルガンだが、あれはヘルムート・リリンクさんではなかったか、とずっとそんな気がしている。その演奏はニーチェの誠実と悲惨、ニーチェが開いた思考の切っ先をも心にいれた演奏に思えたのだった。
 そんなことで、6分ほどのものをYouTubeにアップした。お聴きいただければ幸い。

タイトルは
Was ich sah in Weimar
https://youtu.be/4ULeu5jx9B8




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