《神を探す》

瀬谷こけし

 ヨーロッパには最も正しい神の探し方というものがある、ということを感じる。去年たまたま入ったワイマールの「イエスの心教会」でそれを強く感じたのだった。神は、正しい音楽を探すことによって、最も正しく探究されるのだ。神が見いだされるか、どこまで見出されるかは自分の演奏によって、作曲的な演奏によって、明らかに示される。なかでも、教会のオルガンを弾くことによってする探究が最も正しい神の探し方ではないだろうか?
 去年ワイマールの教会でたまたま聴いたオルガン演奏はまさしくそういうものだったと思う。奏者も、聴く人がいるかいないかをほとんど気にすることもなく、ただひとりで弾いていた。何度もやり直しながら。その奏者はもしかしたらリリンクではなかったかと思えたのは教会から出てからだった。その近くの電柱か何かに、リリンクの夏の演奏会か何かがあるというポスターが貼ってあったからだ。
 それまでリリンクにはそれほどの関心をもっていなかった。だが、ワイマールの教会の奏者には強く引き付けられた。
 このCDには確かにあそこで聴いたのと同じ精神がある。あそこでは即興曲が多かっただろう。
 このCDには、バッハにもリリンクにも共通する神の探究がある。ひとつひとつの探究が貴重なものだ。






バッハ:オルガン名曲集
日本コロムビア
2006-12-20
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