《ニーチェの詩「名声と永遠」1》

瀬谷こけし

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 原文と拙訳。お気づきのことがあったら教えていただければ幸いです。

Ruhm und Ewigkeit.(Friedlich Nietzsche)

1.

Wie lange sitzest du schon
  auf deinem Mißgeschick?
Gieb Acht! du brütest mir noch
  ein Ei,
  ein Basilisken-Ei
aus deinem langen Jammer aus.

Was schleicht Zarathustra entlang dem Berge? --–

Misstrauisch, geschwürig, düster,
ein langer Lauerer --–,
aber plötzlich, ein Blitz,
hell, furchtbar, ein Schlag
gen Himmel aus dem Abgrund:
– dem Berge selber schüttelt sich
das Eingeweide ...

Wo Hass und Blitzstrahl
Eins ward, ein F l u c h --–,
auf den Bergen haust jetzt Zarathustra's Zorn.
eine Wetterwolke schleicht er seines Wegs.

Verkrieche sich, wer eine letzte Decke hat!
In's Bett mit euch, ihr Zärtlinge!
Nun rollen Donner über die Gewölbe,
nun zittert, was Gebälk und Mauer ist,
nun zucken Blitze und schwefelgelbe Wahrheiten –
Zarathustra f l u c h t ...


名声と永遠(拙訳)
1.


すでにどれほど長くお前は
  お前の不運の上に坐っているのか?
注意せよ! お前はわたしのためにさらに
  一つの卵を
  一つのバジリスク(毒蛇)の卵を
お前に長きにわたる嘆きから孵すのだ。

ツァラトゥストラが山に沿って忍び歩くのはなぜだ?---

疑いながら、潰瘍に病み、陰鬱に、
ひとりの長く待ち伏せをしていた者 ---、
しかし突然、稲妻の、
あかあかと、恐ろしい、一撃が
天に向かって奈落から立ち昇る:
--- 山そのものの内臓が
身震いする……

憎悪と稲光が
一つとなって、一つの呪いとなった ---、
今や山々の上にツァラトゥストラの怒りが荒れ狂い、
一個の雷雲となっておのれの道を動き続ける。

最後の覆いをもつ者よ、もぐり込んで隠れよ!
ベッドの中におのが身を隠せ、お前たち柔弱な男どもよ!
今や穹窿の上へ雷鳴は転がりすすみ、
あらゆる木組みや壁がうち震え、
今や稲妻と硫黄の色をした真実がぴかりと光る---
ツァラトゥストラが呪っている……


(山々の上に怒りが荒れ狂うという稲妻のイメージはシルス・マリーアでの稲妻体験が源にあると思われる。シルス・マリーアの嵐雷は厳しく、激しい。建物が建物ごと揺れる。去年の8月8日、この景色の後激しい雷に襲われた)



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