《台風一過》

瀬谷こけし

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 午前中近くの電線の上でモズが鳴いていた。またそこから200mほど離れたところからも少し低い、重さを引きずるような声でモズが鳴いて、それから二羽が鳴き交わすようになった。動画を撮りたかったが手許になかった。それからこちらの注視に気づいた電線上のモズは、いったん左手遠くに逃げた。それで私はベランダから室内に入った。すると二階の台所の窓から家の前の畑地でさっきの二羽が近寄って、鳴きながら短く数メートルほどずつ枝に一瞬足を付けながら一羽が一羽を追いながら右手の奥の方に飛んで行った。モズは今がペアリングの季節なのだろうか。電線にいたモズは多分昨日か一昨日写真に撮ったモズだ。飛び去ってゆく尾羽も整って乱れがなかった。

 台風21号、京都でも恐ろしい台風だった。時々家が船のように揺れた。風ははじめは東北から、その後しばらく激しく東から、そしてまた激しく南から、そして南西から吹いて、西からになった。西からの風になった時にはもう滋賀県に抜けていたのだろう。その後激しい風は数陣吹いてそれで収まった。わたしは東南風のころからずっと玄関前に出て、玄関前のものが飛んで行かないか見ていた。昨日のうちに植木鉢はやや風の少ないところに移し、自転車やバイクも塀の近くの東風の当たらないところに移していた。カバーが飛んでいたが、大したことにはならなかった。玄関前は左右に袖が出ているので直接の風は吹いてこない。南風は向かいの家とその奥の林がが遮ってくれる。玄関前はとても安全なところだった。それに常時風向きや強さの変化を観察できるので、現状を認識するためには最良の場所だった。家の中は揺れるので不快だが玄関前ならそういうこともない。背中をドアに当てているので家の振動は感知できる。窓が割れるなどしたら感知できるだろう。不快なのはテレビの現場レポートのくだらなさ。重要な情報をほとんど何も伝えてくれない。レポーターの科学的観察の能力の低さがいつも怒りに変わりそうになる。ほんとうに危機を感じて、役立つ情報をもとめてテレビをつけている視聴者が多くいるのに。ミヤネ屋の番組は目の前に起こっている変化を科学的に認識し説明できる気象予報士が、風向きが変わったなど、適切に説明していて、これは好感が持てた(ただ風は反時計回りに吹くという説明は不正確で、反時計回りに中心に巻き込むように吹くと言うべきだろう)。風向きの変化によって、自分のいる場所と台風との位置関係が掴めるのに、現地レポーターはそんな関心を持たない者ばかりに見えた。

 昔は野を分ける風とみたが、今は胸を分ける風にみえる。テレビは視聴者にたくさんの非科学性を生みつけているように思う。そして夕方になった。




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