《高野川の川色》

瀬谷こけし
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 今日はほんとに久しぶりに夕方前に散歩に出かけた。散歩と言っても若干の買い物の用事があってゆくのだが。今まではとても暑くて散歩になど出かけられなかったのだ。買い物も原付で出かけてささっとすませて帰る、というやり方だった。できるだけ経済的に暮らそうと、クーラーはできるだけ使わない。結局使ったのは一日だけだった。風通しのために窓はできるだけ開ける。それと扇風機と氷や水や保冷材の類で体を冷やしていた。冷蔵庫を利用した方がクーラーよりは電力消費が少なくて済むだろう。そして10日ほどは高山に避暑に行っていた。
 そんなことで、上高野の散歩道の景色も久しぶりに目にすることになった。最初に気が付いた異変は、河原の葦がかなり倒れ、乾いていたことだ。はじめは獣が走り回ったのかと思ったが、倒れ方が二か所とも同じように川下の方に倒れていたので、これは多分大水が流れたのだ。そういえば台風10号が「関西を縦断」(ほんとは横断ではないかと思うが)したときは高山に行っていて、その様子を経験しなかった。家の周りの様子からは雨も風もたいしたことはなかったと感じた。だが川の水量は増えていたのかもしれない。
 そしていろいろと変化を感じたが、新鮮だったのは川の色で、これほど川色の美しい高野川は見たことがなかった。そして気が付いたのは、川の比叡山から流入してくるところに白っぽい帯のような川砂帯ができていたことだ。これは白川砂と同じものだろう。山の花崗岩が崩れ流され、下ってきたものだ。そしてこの白い砂の帯がその近くの川の色を美しい薄い緑にしていたのだ。高野川のこんな美しい川色は見たことがなかった。
 そして散歩は、前に発見した「八瀬新滝」の現状を確認し井堰の方まで足を延ばした。

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