《郡山開成学園専務理事》

瀬谷こけし

 郡山女子大学に赴任する前だったと思うが、大学に理事長関口富左(ふさ)先生にご挨拶に伺った。その時、ご夫君でもある専務理事、関口正氏も同席されていた。わたしはその時関口正氏がおっしゃったひと言が忘れられない。わたしの名前「正恒」をよい名前だと言ってくださったのである。専務理事が示してくださったこの歓待の言葉にどれだけほっとしたことか。そのこともあって、何の不安も懐くことなく郡山女子大に赴任してきたのだった。
 後で知ったことだが、郡山は明治の初めの安積疎水の開削が知られているが、この安積開拓の事業を現地の総責任者としてなし遂げたのが中條政恒(ちゅうじょうまさつね)であり、開成山大神宮の中には彼の事業を録した石碑もある。中條政恒は宮本百合子の祖父でもあり、郡山女子大の資料館には百合子が使っていたというアップライトピアノもあった。中條政恒は郡山女子大とも縁の深い人物だったのだ。
 専務理事の頭のなかには、「まさつね」という同音の名前と、同じ「恒」の字をもつことで、中條政恒との連想が強く働いていたのではないかと思う。
 わたしとしても、偶然とはいえ、浅からぬ縁を感じることであった。

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 ついでに言うと、中條政恒の長男の名前と、わたしの母方の祖父の名前も同じだったのだ。どんな縁があったのだろうか。全くの無関係でもないのかもしれないと思う。ちなみに後藤新平は中條政恒の塾生だったのだ。

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