地蔵瞑想 ロベルト・シューマン

瀬谷こけし

黙ふかく地中に時のあるごとく重く流れてたましひに逢ふ

 九月二十三日と二十五日、札幌のある喫茶店のカウンターの暗がりの中、ひとり精神を迷走させ、あるいは瞑想をしていて、到りついたのはこういうことではなかったか。時を遡る力が、ようやく、身についてきたようだ。シューマンの音楽が語っている何かだ。交響的練習曲のような若書きの曲にもあるが、むしろ後年の、錯乱にいたる、逃れ難い苦闘のただ中で見出していたものだ。つまり、イ短調のピアノ協奏曲の、自問自答を繰り返す、不安げな第二主題の追究が時々ほのかに見出す光明。
 やっと突きとめられた気がする。
                   (2007.10.15)

シューマン : 交響的変奏曲&ピアノ協奏曲
シューマン : 交響的変奏曲&ピアノ協奏曲

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