《同志社田辺での最終講義が終わった》

瀬谷こけし

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 最後の数年はほとんど今出川での授業で、最後の今年だけ田辺でも一コマ授業をもたせてもらった。27年、自宅も滋賀県から京都市に変わり、通勤の経路もいろいろと変わった。最近は第二京阪の側道で行くことが多くなったが、その前は24号線を主にしていた。滋賀県のころは京滋バイパスで往き、帰りは信楽越が多かった。27年は長い。心は残る。いちど家人を連れてきて、ここで授業をしていたのだと伝えておきたい。
 今日の最終授業は、今年の田辺での授業で一番楽しい授業になった。使った材料はFerdinand von SchirachのHörspiel ≪Der Fall Collini≫(『コリーニ事件』)。ラジオドラマのようなものだ。その冒頭部分のCDを聞かせ、そのトランスクリプションを作ってその一部を空けて下線にしておいてそこを埋めよという問題だ。はじめは何もわからずため息ばかりだった学生たちが、何度も聞かせ、ヒントも与えなどしてゆくと、18カ所の空白の内10カ所以上が正しく埋まるようになっていった。そしてドラマの運びもよく掴めるようになっていった。教科書だと、[Darf ich …?] とかも[antworten]とかも学習しないので使えないし事実上学ばせることもできない。そうした悩みも今日の授業では解消することができた。学生たちもみな素晴らしかったと思う。そして彼らには、今日がわたしの最後の授業になるということは伝えなかった。明日の今出川での授業が、わたしの同志社での最後の授業になる。田辺での授業はいつも知真館だった。

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