テーマ:シュトックハウゼン

《Niel通り84番パリ》

 このときわたしは彼が引っ越しをしたということを知らなかった。知っていたら朝から訪ねていただろう。この旅行の最大の目的は彼にわたしもかなりのページを書かせてもらった『人間の美術』第7巻(学研)をお渡しすることだった。健康上の理由で第8大学を辞めたことは風の便りに知っていたが、引っ越しのことまでは知らなかったのだ。そし…
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《シュットックハウゼンと》

 2005年6月30日の都ホテルでの写真。写真を整理していたら出てきた。とても貴重な写真だ。この時カチンカさんも一緒に写ってくれた写真もある。  お会いしたのはこの時が最後になったが、この時のシュトックハウゼンのとてもうれしそうな表情がうれしい。  いわば全身全霊を込めて握手をしてくれた。  握手によって全…
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《F・ニーチェの〈circulus vitiosus deus〉という思想 発表要点》

 9月8日の日本宗教学会 第77回学術大会での発表の前書きと要点(一部修正済み)を公開しておきます。 はじめに ニーチェの『善悪の彼岸』56番の読解を通じて「circulus vitiosus deus」という表現が示すであろう永遠回帰の思想の深い地点について考察したい。考察は以下の要点に従って進められる。 要点: …
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《シュトックハウゼンの「正しい長さ」 IME 2008年1月27日の演奏》

 このほどわたしたち(IME)の2008年1月27日の演奏をYoutubeにアップしました。前年12月に亡くなったカールハインツ・シュトックハウゼンへの追悼の録音総会での演奏です。演奏場所は京都造形芸術大学陽陽館二階です。  相当によい演奏ができたと思います。高度で緻密な演奏になっています。  曲は「正しい長さ」(R…
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《ニールセンさんとよい時間を》

 昨日はニールセンさんととても好い時間をすごした。瀬田駅に迎えにいって、それからシュテルンクランクのスタジオで。何が一番よかったか? われわれIMEの仲間と一緒に演奏したシュトックハウゼン『七つの日より』から「上に向かって」 (Aufwärts, Upward)。これをやろうと言い出したのは彼だった。---その演奏が…
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《カールハインツ・シュトックハウゼンの『短波』》

 私に今これに優る音楽を演奏し、提供する力がないとすれば、この音楽を紹介することが私の最も意義のある活動ということになるだろう。私が経験した最高の音楽がこれであり、最高の芸術がこれであり、最高の文化がこれであり、最高の思想がこれである。  《Kurzwellen》 https://youtu.be/uQ_vGr9U3QY…
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《カールハインツ・シュトックハウゼンの「無限に」》

 カールハインツ・シュトックハウゼンの「無限に」(op.26 『七つの日より(Aus den sieben Tagen)』より)のわたしたち直観音楽アンサンブルの演奏(終わりの約5分)をはじめて公開しました。2010年の京都造形芸術大学陽陽館での演奏です。  ご一聴いただければ幸いです。 KARLHEINZ STOCKH…
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《シューマンのチェロ・コンチェルト、OP.129》

Steven Isserlis - Schumann Cello Concerto Op. 129 Complete https://youtu.be/7tm45E8kOR0  ドゥルーズ(とガタリ)は「リトルネロ」の章ないしは地層を”シューマン”の語で終える。彼(ら)が念頭に置いているのは《チェロ・コンチェルト…
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《短波》

 長く使っていたオーディオ用アンプのボリュームのところで入るノイズが取り除きにくくなっていて、アンプを買い替えることにした。買ったのはパイオニアの安価でシンプルなもの。もともとダイレクトでしか聴かないので、いろいろなコントローラーは不用だ。ニ三日前からそれを使って聴いているが、却ってこういうアンプでしか聴けない音…
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《マーロン・ブランドのこのリズム音は?》

 一昨夜はベルトルッチ監督の『ラストタンゴ・イン・パリ』を観ていたが、即興性へのベルトルッチの迫り方は思いがけないおもしろさ、深さを生み出していると思う。私にとっては学生時代の映画だが。クロソウスキーの神の死の無神論の思想(サド論「Le Philosophe Scélérat」)がこん…
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《大きな遺産を相続すること》

ワイマールの野  ゲーテは、この世で画期的な仕事をするためには大きな遺産相続をする事(eine große Erbschaft zu tun)が必要だと言う。ナポレオンはフランス革命を、フリードリッヒ大帝はシュレージエンの戦役を、ルターは坊主どもの無知を、そして自分はニュートン説の誤謬を課せられ、継いで…
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《「ヤーレスラウフ(歴年)」の演奏(8月28日,30日)について

30日の「ヤーレスラウフ」の演奏(サントリーホール)、最も美しく、素晴らしく、音の響きも鮮明だったのは、奏者全員が演奏しながら客席の通路に降りて、客席の出口から出てゆく時の、最後のピッコロの音だった。シュトックハウゼン自身も、それが最も意味豊かな音になるべく作曲したと思う。 音響の悪さ(雅楽版でも洋楽版でも音が曇っ…
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《フリッチュが死んだ---Johannes Fritsch has died》

 ハンス(HanTutschku)さんは二回目の(直観音楽の)演奏が終った後の雑談で、ヨハンネス・フリッチュ(Johannes Fritsch)が亡くなったことを教えてくれた。2,3年前とのこと。私たち直観音楽アンサンブル(IME)にとってはとても残念でショッキングなニュースだった。 "Dommage!" と、わたし…
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《ハンス・トゥチュク作曲の『迷宮』》

 ハンス・トゥチュク(Hans Tutschku)さんの『迷宮』(Irrgärten)という作品、これはシュトックハウゼン(Stockhausen)の『マントラ』(Mantra)への返答だということだが、このハンスさんの作品は『マントラ』のどの演奏よりもよい。緻密で、緊密で、音楽の微細な構造をより深く構成し直してい…
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《満月まで多分あと一日》

 今日(7月10日)は午前中は写真の整理。学外スクーリングの報告のための下準備でもある。午後は2時からハンス(Hans Tutschku)さんと、シュテルンクランクのスタジオへ行って現代音楽についての研究。夕方からは大学に戻ってハンスさんとIMEで直観音楽の演奏研究。その後夕食をともにして、彼をホテルに送って戻ると11時半。シャワー…
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《M氏への手紙》

 ご無沙汰しております。  私ども、このほどやっとCDを出すことが出来ました。貴方からアドバイスをいただいてから5、6年以上経っているのではないかと思います。遅くなりましたがこの日々も決して無駄ではなかったと思います。まずはひとに聴いていただくことの出来る、シュトックハウゼンの直観音楽の演奏が録音できていると思いま…
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《自分の身体においてリズムを多数多様化すること》

雪の残る愛宕山 「民俗学」の採点が終り 久しぶりに写真を撮った  例えばシュトックハウゼンの《短波》を十分に聴き取るためには、自分の身体の様々な部分を演奏の中の様々なリズムに呼応して多数多様に反応させ、且つまた先端を走るまだ演奏されていない音なきリズムを思考において踏んで行かなければならない。わたしはよく左右の10…
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大空滝で鳥とシュトックハウゼンを共演していた

 今回の花巻行きで学んだ最も大きいことは、音楽のこと、鳥との技比べのことなのだが、なかなか上手く書けそうもない。大空滝の近く、雨でも鳴きたがる鳥がいるほどの鳥たちの聖域なのだが、私は小さな鳥笛で応答。鳥は多分シジュウガラだが、それはともかく、鳥の鳴声に対して私はその音楽的成分の一部を取り入れて変形して返す。シュトックハウ…
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シュトックハウゼンのための一日

 昨日は東京から若い友人(IWJで知り合った)が来てくれて、シュトックハウゼン漬けの一日。はじめに大津のシュテルンクランクへ行って、しばらく話した後、「短波」(Kurzwellen)を聴く。  ほとんどそれだけで十分なのだ。聴く耳があれば、それだけですっかりすべてが変わる。ただ、ほんとうに、非常に正しくチューニングされた部屋、装置…
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カールハインツ・シュトックハウゼンの「夜の音楽」

2012年7月28日 at正法寺 演奏:by IME 「夜の音楽」の指示は次のものである。 夜の音楽 宇宙のリズムで振動を一つ弾け 夢のリズムで振動を一つ弾け 夢のリズムで振動を一つ弾け そしてそれをゆっくりと 宇宙のリズムに変えよ これをできる限り何度も繰り返せ (篠原…
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戦わないこと(三) 「醜いもの・必然的なもの・美しいもの」 FW. 276.  ――「ニーチェ探検」

 もう一度テキストから紹介しよう。『悦ばしい知識』(Die Fröliche Wissenschaft) 276のアフォリズムのからである。 > 事物における必然的なものを美として見ることを、私はもっともっと学びたいと思う、---このようにして私は、事物を美しくする者の一人となるであろう。運命愛 (amor fati…
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春のにおい

 大学へ行った。なぜか今日(4月10日)はいろいろな臭いが強くした。草のなま青い臭い、土のちょっと湿って動きはじめたような臭い、そしてイノシシの糞の臭い---とりわけこれが強かった。昨夜か今朝、イノシシが来たのだろう。研究室前は、そのまま山続きなので、イノシシもシカもやってきている。姿を見たことはないが、その跡はいつも残っている…。…
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昨日は晴

 昨日は久しぶりに晴天だった。たいしたことをしているわけではない。孫崎享の『日本人のための戦略的思考入門』を感心しながら読んだり、シュトックハウゼンの『ミクロフォニーI』を聴いたり。孫崎の戦略の定義の「自分に最適な道を選択する手段」は、その「自分に最適なもの」の設定に価値評価が入っており、そこに「国体を守る」等の原理主義的価値を入れ…
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「ドイツ国歌」と「リリー・マルレーン」 そしてシュトックハウゼン

 わたしは旧ドイツ国歌を聞くすべてのひとに、あるいはすべての国の、国歌を歌うすべてのひとに、カールハインツ・シュトックハウゼンの『ヒムネン』(とりわけ第二レギオーン)を聞いてもらいたい。そこでドイツ人カールハインツ・シュトックハウゼンがどれほど徹底して母国国歌の破壊と克服をおこなったか。  シュトックハウゼンが『ヒムネン』(国…
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今日演奏した二つの曲について紹介しておきます

 その二曲とは、カールハインツ・シュトックハウゼンの『七つの日より』(Aus den sieben Tagen)の中から、「正しい長さ」(Richtige Dauern)と「強さ」(Intyensität)です。まず「正しい長さ」: 正しい長さ 音を一つ弾け それをいつまでも弾け 止めなければならないと…
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