テーマ:銀河鉄道の夜

《宮沢賢治「銀河鉄道論」 書評の予告》

 『宮沢賢治研究アニュアルVol.28』に渋谷百合絵の「「銀河鉄道の夜」の文学的達成---祭の祈りを〈描く〉ということ」という論文が掲載されていて、17日東京に行く時新幹線の中で読んでいたのだが、とても感心した。祭式の意味についてのこのような解釈は今まで見たことも聞いたこともないものだったからだ。--だが、その後考え…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『銀河鉄道の夜』第一次稿ノート(1)

不思議と同じ方向を向いているススキたち  『銀河鉄道の夜』には1924年頃に成立したと思われる鉛筆書きの15枚の自筆下書稿が現存しているという。それについて若干の気付いた点を記しておきたい。思うにこの第一次稿にはこの物語の元にある考えがはっきりと示されている。そこには後の稿では曖昧にされたり、隠されたりする思考も見出せ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

新しい縁組み---銀河鉄道の夜(2)

 銀河鉄道の中でカンパネルラに去られ、ジョバンニは眼を覚ます。 > ジョバンニは眼をひらきました。もとの丘の草の中につかれてねむってゐたのでした。 そしてジョバンニも自分の母のことを第一に思い出し、牛乳屋に行くという用事を思い出す。今日牛乳が配達されなかったのは、仔牛が逃げ出して、親牛の乳を半分ほど呑んでしまったからなの…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

「ほんたうのさいはひ」---銀河鉄道の夜(1)

>「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行かう。僕はもうあのさそりのやうにほんたうにみんなの幸のためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまはない。」 >「うん。僕だってさうだ。」カムパネルラの眼にはきれいな涙がうかんでゐました。 >「けれどもほんたうのさいはひは一体何だらう。」ジョバンニが云…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more