羅漢槙 (蕪村筆 芭蕉肖像)

瀬谷こけし
 金福寺のつづき。蕪村は芭蕉の何を見、何を知っていたのか? 当時の必ずしも豊富ではない資料の中から、何を掴んでいたのか? 決して自明のことではない。
その基礎資料となるのは、蕪村筆の芭蕉翁肖像画に讃のように引いた芭蕉の句であろう。
とりあえずわたしなりに読んでみた。
古文書を読む訓練をまったく受けていないので、あやしい読みもあるだろうが、ご指摘いただければありがたい。

まずは写真から。

羅漢槙
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こもを着て誰人い(ゐ)ます花の春 元禄三(1690)年(614)
花にうき世我酒白く飯黒し 天和二(1682)年(148)
ふる池やかはす(づ)飛こむ水の音 貞享三(1686)年(265)
ゆく春や鳥啼魚の目(めは)なみだ 元禄二年(484)
おもしろふてやがてかなしきうふねかな 貞享五年(415)
いでや我よきぬきたり蝉衣 貞享四年(299)
子とも等よ昼かをさきぬ瓜むかん 元禄六年(800)
夏ころもいまだ虱をとり盡さず 貞享二年(250)
名月や池をめぐりてよもすがら  貞享三年(268)
芭蕉野分して盥に雨をきく夜かな 延宝年間(137)
あかあかと日ハつれなくも秋のかぜ 元禄二年(550)
いな妻や闇のかたゆく五位のこえ 元禄七年(898)
櫓聲波を打て腸(はらわた)氷る夜や泪 延宝年間(138)
世にふるもさらに宗祇の時雨かな 天和二年(157)
年の暮線香買(かひ)に出ばやな 貞享三年(278)

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羅漢槙。蕪村その人の肖像のようだ。
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