《地域芸術生活発信研究》

瀬谷こけし
冬の光
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 「地域芸術生活発信研究」というような講義科目を創設できないだろうかと去年考えていた。芸術の主体を、人間というよりはむしろ地域の方に置いて、芸術を考えてみようという科目だ。あるいはタイトルは少し違って、「地域日本文化発信研究」と名づけていたかも知れない。まずは地域に住んで経験できることの多様性を発見・発掘すること、つまり面白いもの、美しいものがこの比較的狭い地域にもたくさんあるということを発見し、そしてその多様な美や面白ごとを、写真(等)にして発信することを学んでみよう、というような科目だ。---このように地域にある多様さを発見し、その面白さ美しさを発見するためには、自然に関する学問へのある程度の関心が必要になるであろうが、しかし何よりも必要なのは自分で観察することであり、感嘆することではないかと思う。天然自然の、鳥獣の、草木虫魚の動きや営みの、不思議さや精妙さへの関心。天然自然、鳥獣草木虫魚が作りなすものへの関心。彼らこそが周囲のものとの関りの中で、美を作り、日本文化を作っているのではないだろうか。そういう発想から、人間の楽しみを、そして人間の芸術や日本文化についても考え直してみたいということだ。 
 この発想には実はモデルがあった。ある信州在住の卒業生がwebで発信していたホームページがモデルだったのだが、今は別のwebサイトを第一にお薦めしたい。「グローバルネイチャークラブのガイド日記」というのがそれで、そこのスタッフ4名がやっているサイトだ。去年伊豆大島を案内してもらって以来、いつも感心して拝見している。
 こんなものを構想していて、それが実現できなかったことが、今年の私の何よりもの反省事だ。


(本稿は京都造形芸術大学通信教育部補助教材『雲母』2月号に掲載予定の原稿を少し変更したものです)






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