《ゲーテ:『ローマ悲歌』III まなざし》

瀬谷こけし

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 この詩はいい。

>In der heroischen Zeit, da Götter und Göttinen liebten,
>Folgte Begierde dem Blick, folgte Genuß der Begier.

訳は省いておきたいが、「Blick」(まなざし)からすべてがつづいて行くというところ。特に注意しておきたいのは、「Blick」から「Begierde」の間に、あるいはむしろ「Begier」から「Genuß」の間に、言葉が入る必要がないということ。これこそローマ的な人間関係のエッセンスだろうし、神々の英雄時代のやりかたを、ローマ人が今も生きてまもりつづけている、ということのエッセンスに違いない。最初の「Blick」が生きている。
 こんな人間関係をゲーテはローマで経験した。わたしもローマでそのことを気づいたのだった。
 ドイツではこんなローマ風のまなざしに出会うことはなかった。
(写真は2016年3月16日、ローマ)




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