《短波》

瀬谷こけし


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 長く使っていたオーディオ用アンプのボリュームのところで入るノイズが取り除きにくくなっていて、アンプを買い替えることにした。買ったのはパイオニアの安価でシンプルなもの。もともとダイレクトでしか聴かないので、いろいろなコントローラーは不用だ。ニ三日前からそれを使って聴いているが、却ってこういうアンプでしか聴けない音もあるのだなと少しずつ慣れてきた。それで今日はグールドの「運命」を聴いた。---これはしかし音のエッジが立ちすぎて、機械的な音というか、メカニカルな修正が多すぎるような気がして、相性はよくなかった。---それでシュトックハウゼンの『短波』をかけてみたくなった。この『短波』だけは、いい加減な音で聴きたくないので、ここ10年以上、大津の「シュテルンクランク」のスタジオ以外では聴いたことがない。
 それでかけてみたのだが、音量をやや小さくしていたせいもあるかもしれないが、そして聴く方も全身全霊を挙げて聴くという集中をせずに聴いていたせいもあるが、かなりあっさりした音楽に聞こえた。あの、エクスタシーを越えて、さらに何度も何度も超えてゆくような演奏は、とても掴めなかった。それで思い出したのは、「こういう音楽は普通のところででは聞けないようにした方がいいですね」と言ったひとの言葉だ。スマホやMP3などの装置では聞けないようにする、そんなことでもあり、またいわゆる有名ブランドの装置のことでもある。
 エッジの鋭さはそれでいいのだが、それを取り巻くいろいろな波長・波形(音高・音色)の音をすべてその自然さで再現するような音響性能は、このアンプにはない。---いや、部屋を掃除すればさらにはるかによくなるのは間違いないのだが。ともあれ後日、このアンプを使ったシステムで、もう一度全身全霊を挙げて聴くことをしてみたい。
 そしてさらに思ったのだが、来年は福島県田村市の「あぶくま洞」でのシュトックハウゼンの演奏会を実現してみよう、ということだ。シュトックハウゼンの直観音楽の。この演奏で一番難しいのは、演奏者を選び出すことだ。その演奏者の一人として、上述の感想を言ってくれた人を誘ってみよう、と思った。核になる三人が決まれば、あとはもう少し楽に選べる。
 来年度は、いろいろと少し楽になるので、このプランを実現すべく、努力をしてみよう。
 (この読者の中に参加を希望する方があったらお声がけください)


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