《西洞院通りの豆腐売り》

瀬谷こけし

今日初雪
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 今日は今年の授業の最終日だった。もう一歩物足りなさが残ったが、そこは来年一月の授業で補えるだろう。つまり、ブルーノ・ガンツ(Bruno Ganz)朗読のヘルダーリン(Hölderlin)の「Vom Abgrund nämlich」を「r」音の聞き取りの練習のために学生に聞かせて、相当に学生の聞き取り力向上のためのヒントを与えることができたと思っているが、本当は後でドイツ語のテキストを配布した上でもう一度聞き取りをさせたいところだった。CDで喉彦振動音で「r」を発音しているところは、ほとんど全部私もその場で再現して、聞き取りに資したつもりだが、喉彦振動させない「r」字の確認練習ができなかった。例えばGanzは「Erde」の「r」はそういう発音をしない等々。他にももっとよい対応ができたはずだと思うところが残った。
 そんな幾つかの足りなさの残った日だったが、ちょっと嬉しいこともあった。それは西洞院通りを歩いていて、自転車で小さめのリヤカーを引いてゴム球式の昔ながらのラッパを鳴らしながらの豆腐売りを見かけたことだ。子供のころにはよく聞いていたこの音。「トープー、トプー、トプー」というあの鳴らし方はその時はしていなくて、「お報せ」の「プー、プー」という音だけだったが、ほんとうは「トプー、トプー」もやりたがっている雰囲気だった。年齢も60歳を過ぎているひとだったと思うが、変わらず元気にこの昔ながらの移動販売を続けているところが、何かとてもうれしい気持ちにさせてくれた。こういうところはさすが京都と思う。



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