《この砲身の模様》

瀬谷こけし

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 この砲身の模様は単に太陽を表すのかそこにはメドゥーサのイメージも含まれているのか? この砲身は説明によると1688年Douai(ドゥーエ)で鋳造されたものだ。当時ドゥーエはフランス領になっていたから、フランス軍が使うために造られたものだろう。向ける相手はいわゆる「大同盟」(Grande Alliance)の相手国たちだ。ルイ14世の戦争であるから砲身の模様に太陽が造形されていることに何の疑問もないが、ここには同時にメデゥーサのイメージも彫り込まれているのではないだろうか? 敵国を凍りつかせ石に化すべき武器として。乱れた髪はそれを暗示しているように見える。「Canon de 12」という表示は12cm砲ということだろうか。
 この大砲が展示されていたのはいわゆる「Invalides」と呼ばれる戦争博物館で、この施設もルイ14世が作ったものだ。砲身の造形には興味深いものが多かった。威力を増すべき呪術の一種として。

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