《カワセミ》

瀬谷こけし
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 午後4時ごろ家を出ると、ちょうど高野川を川鳥が動き回る時間になる。それで、川を見ながら歩いて退屈することがない。まずは白鷺がいて、川の魚を狙っているようだった。それからちょっとで羽根が青く胸にオレンジの色の鳥が水面30cmぐらいのところを川下にすっと飛んで行った。追いかけたが岩などに止まることも戻ることもなく去って、カメラに収めることはできなかった。カワセミ(翡翠)だった。それでカメラの設定を高速連写にしたが、それを活かすこともできなかった。そしてしばらく行って車道を渡って、すると今度はキセキレイが、セキレイらしい尻尾を振って下流から上流に向かってこれも水面50cmぐらいのところを飛んで行った。これは一度岩の上に止まったが、カメラを向けるとすぐに気づかれて、逃げて行った。もう一度繰り返し、今度は岩の後ろに止まったと見えたが、同じことだった。胸の黄色の羽毛がひときわ美しい鳥だった。低い水面を飛ぶのは猛禽の攻撃を避けるためだということを川口孫治郎が言っていたが、カワセミの滑るように水面近くを飛んでゆく姿には驚くとともに感動した。生きて飛ぶカワセミを見たのは初めてだった。
 カワセミとキセキレイ、この二羽の鳥を見れたことが、今日の散歩の最大の出来事だった。
 写真は白鷺。

《高野川の川色》

瀬谷こけし
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 今日はほんとに久しぶりに夕方前に散歩に出かけた。散歩と言っても若干の買い物の用事があってゆくのだが。今まではとても暑くて散歩になど出かけられなかったのだ。買い物も原付で出かけてささっとすませて帰る、というやり方だった。できるだけ経済的に暮らそうと、クーラーはできるだけ使わない。結局使ったのは一日だけだった。風通しのために窓はできるだけ開ける。それと扇風機と氷や水や保冷材の類で体を冷やしていた。冷蔵庫を利用した方がクーラーよりは電力消費が少なくて済むだろう。そして10日ほどは高山に避暑に行っていた。
 そんなことで、上高野の散歩道の景色も久しぶりに目にすることになった。最初に気が付いた異変は、河原の葦がかなり倒れ、乾いていたことだ。はじめは獣が走り回ったのかと思ったが、倒れ方が二か所とも同じように川下の方に倒れていたので、これは多分大水が流れたのだ。そういえば台風10号が「関西を縦断」(ほんとは横断ではないかと思うが)したときは高山に行っていて、その様子を経験しなかった。家の周りの様子からは雨も風もたいしたことはなかったと感じた。だが川の水量は増えていたのかもしれない。
 そしていろいろと変化を感じたが、新鮮だったのは川の色で、これほど川色の美しい高野川は見たことがなかった。そして気が付いたのは、川の比叡山から流入してくるところに白っぽい帯のような川砂帯ができていたことだ。これは白川砂と同じものだろう。山の花崗岩が崩れ流され、下ってきたものだ。そしてこの白い砂の帯がその近くの川の色を美しい薄い緑にしていたのだ。高野川のこんな美しい川色は見たことがなかった。
 そして散歩は、前に発見した「八瀬新滝」の現状を確認し井堰の方まで足を延ばした。