《Kunstanimismus --- 1991年恐山大祭にて》

瀬谷こけし
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 Kunstanimismus(芸術アニミズム)という新しい概念、それとProduktion(生産)の概念によって、民俗宗教(Volksreligion)の全領域を、その本質を、捉えられないだろうかと考えている。かつて恐山で撮った写真をじっくりと眺めながら。


まずはこの石に衣類や布を巻き付ける行為が芸術創造であるということを認めなければならない。そしてそこに、その芸術作品に、アニマ的な働きが生み出されるということを。




《拙詠八首 (日本歌人6月号詠草)》

瀬谷こけし
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  ◇ 志村おとどを悼む

> なつつばき見るまに肺のこぼたれて志村のおとど逝きたりしかな
> 雨の日はうすべに暗くさくら咲く今年の花は王冠(コロナ)の花
> 愛知川(えちがは)の堤に生ふる竹群にい隠るほどの小(ち)さきその山
> 妙法山(めうはう)に赤紫の見えたれば三つ葉つつじの咲きそむる時
> 蒼白の相の言祝ぐ万歳は「われに従へ帝王万世」
> 犂の柄に身をやすませて西を見る西村嘉三郎日々を働く
> くまもひともわが息をする空間を第四次元と呼ぶひとのあり
> さらば神技微妙の働くところ第五次元とひとは呼ぶべし

(草稿を修正したものも含みます。校正者に多謝)